超臨界とは

物質にある一定の温度と圧力を加えると、固定でも液体でも気体でもない状態となり、この状態を超臨界流体と呼びます。弊社では二酸化炭素(臨界点:7.4MPa、31℃以上)の超臨界流体の特性を活用して、天然素材など様々なものから抽出を行っています。

物質の状態図

CO2排出量削減

上の物質の状態図で温度、圧力ともに臨界点を超えた状態の物質を超臨界流体と呼びます。

超臨界流体の密度は温度と圧力条件により大きく変わりますが、気体に比べて高密度な割に粘度が小さく、その上拡散係数は液体の数百倍近いという性質をもっています。また、超臨界流体は非常に分子運動が激しいのが特徴です。

以上のことから、超臨界流体は小さな細孔にも容易に浸透しやすく、大きな運動エネルギーを有しているために、特異的な化学反応を発生させる反応媒体として近年大きな注目を集めています。

 

超臨界炭酸ガス抽出装置フローシート模式図例  カプシカム色素の場合

廃棄物削減

超臨界状態の抽出槽内で溶解されたカプサイシンは、減圧弁を経て分離槽内へ移入され、ここで分離された辛味と炭酸ガスは下部より辛味が採取され、ガス化した炭酸ガスは冷却されリサイクルされます。

また、抽出槽内に残った辛味の除去された色素も製品になります。